「藝大生の親に生まれて」は、芸術家の卵を子に持つ親御さんにご登場いただき、苦労や不安、喜怒哀楽、小さい頃の思い出やこれからのことなど、様々な思いについてお話をうかがい、人が芸術を志す過程や、生活の有り様について飾らずに伝えます。
──真菜さんは、小さい頃から絵を描いていたのですか?
(父) 当時、私は造形教室を開いておりまして、画材などが身の回りにあったので、クレヨンや鉛筆を使わせたりという感じでした。今は中学校の美術教諭をしております。
──中学校ではどのような授業をされているのでしょう?
(父) 美術の授業では、基本を大事にしていくということです。芸術活動というかどちらかというと教育的な側面が強いですね。美術部の顧問もしているので、そこではスケッチなどのほかに、体育祭や文化祭などの学校行事に合わせて、段ボールでオブジェを作ったりといったこともしています。
──お父さんがそういうお仕事をされているということで、真菜さんも自然と美術に慣れ親しんでいたという感じですね。
(父) これは真菜が4歳のときに初めてキャンバスに描いた絵です。
──4歳でキャンバス